
観光地としてまたファッションなどで知られているその都市に着いたのは深夜であった。 旅の移動の疲れよりも、映像で観たスタイリッシュな街並みのイメージを少しでも早く実感したい気持ちが勝った。
「ウォーツ顔が痛い・・・」 「寒いのを通り越しいるわね・・・」 寒気はむき出しの肌を凍りつける。
―ぽっかりと空いた広大な暗闇空間 ―ぼんやりと浮かぶ巨人のような大聖堂
「あぁ・・まだイルミネーションが・・・」 その入口はアーチとなりその奥に真っすぐに続くアーケードとなっていた。
―クーポラを中心に十字に伸びる鉄とガラスの屋根が拡がる優雅で洗練された空間
「ここがファッションの中心」 「そうだね・・・それ以上かもしれない・・」
―その空間のイメージは望遠レンズで見るように繊細に描写され拡がる。 時空を超え伝わってくる何か・・・
トレンドでスタイリッシュな近代的な息吹と重厚で優雅な伝統・文化が融合する街 が創り出してきた何か・・・
―そうか・・・ 時間とともに存在すること 時間を超え存在すること 人から人へと伝承された技と心がここにはある。
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